岐阜の注文住宅ユーハウス設計の前田です。
今日は長期優良住宅の概要についてお話しします。
長期優良住宅とは、長期にわたって良好な状態で使用するために、
国が定めた認定基準を満たしている住宅を指します。
認定基準は下記の内容になります。
〇劣化対策
数世代にわたり住宅の構造躯体が使用できること。
具体的には木造住宅であれば床下空間の有効高さを確保し、
床下・小屋裏への点検口の設置など
〇耐震性
極めて稀に発生する地震に対して、
継続利用のための改修の容易化を図るため、
損傷のレベルの低減を図ること。
耐震等級だと等級2が該当します。
〇省エネルギー性
必要な断熱性能等の省エネルギー性が確保されていること。
断熱性能等級4が該当します。
〇維持管理・更新の容易性
構造躯体に比べて耐用年数が短い設備配管について、
維持管理を容易に行うために必要な措置が講じられていること
〇居住環境
良好な景観の形成など居住環境の維持及び向上に配慮されたものであること。
地域によって地区計画、景観計画、条例等が定められている場合は、
これらの内容と調和を図って計画します。
〇住戸面積
良好な居住水準を確保するために必要な規模を有すること。
一戸建て住宅は75㎡以上、少なくとも1階の床面積が40㎡以上必要です。
〇維持管理計画
建築時から将来を見据えて、定期的な点検・補修等に関する計画が策定されていること。
対象となるのは住宅の構造耐力上主要な部分、雨水の侵入を防止する部分、
給排水のための設備になります。
〇災害配慮
自然災害による被害の発生の防止又は軽減に配慮されたものであること。
災害発生の危険がある地域では、
危険度によって所管行政庁が定めた処置が必要になります。
長期優良住宅の認定を受けることによって、
安心で安全、快適に過ごせる住宅の証明になり、
年度ごとに定められた補助金や減税措置を受けれるようになります。