
こんにちは!
岐阜の注文住宅といえば、ユーハウスの服部です。
今回は前回に引き続き
『柱頭柱脚の接合方法』についてお話します。
前回、柱頭・柱脚の接合方法には、2種類あるとお話しましたね!
今回はそのうちの『N値計算法』についてです。
告示仕様よりも詳細な方法です。
簡易的な式を解いて出たN値の大きさによって金物が決まってきます。
計算する柱の位置によって2つの式があります。
〈計算式①〉平屋建ての柱、2階建ての2階部分の柱、2階建ての1階で上に2階がない部分の柱
N=A1×B1ーL
〈計算式②〉2階建ての1階で上に2階建てのある部分の柱
N=A1×B1+A2×B2ーL
上記の式に「A」やら「B」、「L」とありますが、それについて話していきます。
「A」とは…
簡単にいうと壁倍率の差です。
下図にあるように計算する柱の両端の壁の倍率の差を求めていきます。
両側の壁の倍率が同じときは引き抜く力と押しこむ力で相殺されます。
次に「B」とは…
計算柱などが傾いたときに梁や桁が曲がらないように抵抗する力です。
出隅の柱と出隅でない柱で押さえ込む効果が違います。
出隅の柱は押さえ込む効果が小さい → B=0.8
出隅でない柱は押さえ込む効果が大きい → B=0.5
最後に「L」とは…
計算する柱を床や屋根による押さえ込む力です。
こちらも出隅の柱と出隅でない柱で押さえ込む効果が違います。
出隅の柱は押さえ込む効果が小さい → L=0.4、1.0
出隅でない柱は押さえ込む効果が大きい → L=0.6、1.6
これらを計算して出てきたN値の大きさを金物が変わります。
N値が分かれば後は表から金物を選んでいきます!