こんにちは 岐阜の注文住宅 ユーハウス 設計の奥田です。
空を見上げると秋を感じるようになりましたね。
いよいよ私の大好きな美味しい季節です。ワクワク♪♪♪
さて今回は設計のお仕事「施工図の作成」をご紹介しましょう。
では実施設計一年生の方に覚えて頂きたい基本のものをひとつ。
オリジナル洗面カウンターを作ってみましょう。
まずは材料を揃えます ※樹種、メーカー、品番は省略
①カウンター材 集成材 巾900㎜×奥行600㎜ 厚30㎜ 塗装
②シンク 角型洗面器 オーバーフロー付 (CADデーター準備)
③水栓 シングルレバー混合栓 (CADデーター準備)
④排水金具 ポップアップ排水金具ユニット (施工説明書準備)
⑤止水栓 ストレート型止水栓2個 (施工説明書準備)
⑥トラップ Sトラップユニット (CADデーター準備)
⑦壁付アクセサリー ウォールミラー600㎜×650㎜縁なし(他タオル掛けなど)
⑧壁水返し 腰壁含め3方向モザイクタイル貼り
15㎜×15㎜(1ネット100㎜×100㎜縦6枚、横6枚)
材料がそろったので作図します。※料理します (笑)
平面図
(下地・キャビネット図)
天板開口図
給排水設備図 の順番に描けば以外と簡単です。
【平面図】
1.躯体壁と袖壁の仕上がり線を描きます。
大工工事分です。
わかりやすいようにグレー色で着色を。
今回は袖壁の笠木は省略しました。
2.集成材のカウンターを描きます。
現場でカット出来るものはクリアランスなし。
カット出来ないものはクリアランス両サイド合計で5㎜程度で。
3.腰壁タイルは9シート分と接着材含めた実寸厚で描きます。
4.鏡を描きます。
5.シンクを描きます。
例はカウンター置き型。
カウンター前端~シンク前端はメーカーの推奨寸法を確認。
カウンター埋込型の場合は孔明け端寸法は50㎜程度欲しい。
6.水栓を描きます。
シンクに出来るだけ近いほうが良い。
ただしシンクと水栓の間に工具が入る隙間は必要。
水栓の吐水口が固定型の場合、排水口に直行する位置にします。
置き型シンクとの組み合わせではシンクのリップ高さに
注意して水栓の高さを選択します。
特に水栓の吐水長が十分あること。
ここで販売者のHPで水栓の概要説明書を読みますと…
しっかり記載ありました(^^) ↓↓↓↓
*直径φ33~φ36mmの1つ穴の洗面器・カウンターに適応します。
*取り付け穴の最小径は32ミリです。
*吐水口の高さ210ミリ、出幅165ミリありますので、
組み合わせる洗面ボールは110~160ミリ程度の高さのある大型洗面ボールがお勧めです。
*カウンター埋込みタイプの洗面ボールには背が高すぎて不向きです。
*水の出る先端部分(吐水口)には泡沫金具が付いています。
*水を気泡状にする事により水はねを防ぎ、少量の水でも適度の量に感じる節水効果があります。
*カウンター厚 : 5~35mm
*吐水位置:高さ210×出幅165(mm)
なるほどこのあたりは組み合わせとしては良さそうですね。
では続きです。
7.ポップアップ排水金具を描きます。
例は排水金具とポップアップがセットになっているものです。
ポップアップはワイヤーの長さが届けば正面又は横に設置も可能です。
排水金具はシンクの排水口の形状、口径、厚みを確認しメーカー推奨品の中から選択して下さい。
8.ここまで図面に落とし込めたら 各機器の距離を描きます。
カウンターの幅、奥行き
カウンターの前後端から、左右端からシンクの外端まで(又は芯まで)
同じく 排水口の芯まで 水栓の芯まで ポップアップ金物の芯まで
寸法を描けましたか?
続きは 設計のお仕事 施工図作成 洗面カウンター②
天板開口図にてお伝えします。
次回の奥田回までお待ちください (^_-)-☆