
こんにちは!
ユーハウス設計の服部です。
前回は冬型結露、夏型結露についてお伝えしましたが、
今回はその対策についてお伝えします。
まず大事なことは、“湿気を壁内に溜めないこと、逃すこと”です。
冬型結露の対策としては、
防湿気密シートの施工があります。
『防湿気密シート』とは、
室内で発生した水蒸気が断熱材に侵入することを遮断し、
内部結露を防止し断熱材の性能を維持するとともに木材の耐久性を高めるシートです。
夏型結露の対策としては、
可変透湿気密シートの施工があります。
『可変透湿気密シート』とは、
しっかりと気密(空気を通さない)を確保しながら、
冬は通常の防湿気密シートのように湿気を通さず、
夏は壁体内が高温多湿になりカビや結露が発生しそうになると湿気を通し、
通年を通して壁体内を良好に保つよう機能するシート。
可変透湿気密シートの施工にあたり
透湿の機能を発揮させるために、室内側のクロスはビニールではなく
透湿性のあるクロスで仕上げることが必要となります。
また、調湿性のある断熱材(セルロースファイバーなど)と組み合わせると
より可変透湿気密シートの効果が発揮されます。
このほかにも冬型結露・夏型結露の対策はあります。
冬型結露・夏型結露の原因が異なるように対策も異なるため、
自分たちがどのようにしたいか、できる範囲で検討していきましょう!