
こんにちは!
岐阜の注文住宅といえば、ユーハウスの服部です🍙
今回は『偏心率』です。
前回、『四分割法』で建物外側1/4の耐力壁の配置バランスを考えてきました。
『四分割法』のより詳細な考え方がこの『偏心率』です。
さっそく偏心率の方法について話していきます。
まずは、建物の「重心」と「剛心」を求めていきます。
「重心」とは・・・建物の重量の中心
「剛心」とは・・・建物の耐力壁の配置による剛さの中心
建物にかかる地震力は、「重心」を押すように作用します。
耐力壁の抵抗力は「剛心」を押すように作用します。
耐力壁がたくさんあったとしても配置のバランスが悪ければ、
「剛心」は耐力壁がたくさんある方に偏ってしまいます。
そうすると、「重心」と「剛心」が離れてしまい、
結果、建物がねじれて倒壊してしまうこともあります。
そのため、「重心」と「剛心」の位置が離れすぎてはいけないのです。
耐震性能が高い建物にするためには、「重心」と「剛心」の位置を近くする必要があります。
一般的な方法として考えられるのが、耐力壁を追加して設けたりして、
「重心」に「剛心」を近づけていきます。
そのほかにも下図のように
Y方向の耐力壁が左右対称のときは、剛心がちょうど真ん中にきます。
そのときY方向の地震力がかかったら、「重心」と「剛心」の位置は離れているけれど、
それぞれの力が一直線上でバランスが良いため、ねじれが起こりません。
以上が『偏心率』の考え方でした。
3回に分けて壁の配置バランスについてお話しましたが、
分かりましたか?
次回からも構造のお話を分かりやすくお伝えできるよう頑張るので、
お楽しみに!!