こんにちは!
岐阜の注文住宅といえば、ユーハウスの服部です🍙
今回は、『水平構面』についてお話をします。
『水平構面』とは…
床や屋根といった横向きの構造面のことです。
その反対に、縦向きの構造面はこれまでにお話した耐力壁のことです。
この図のように箱のふたの部分が水平構面です。
耐力壁のふたというように考えていきます。
地震力はX方向とY方向に力が加わります。
それに耐えるために、X方向の力に対する耐力壁と
ふたとなる床(水平構面)を設計していきます。
水平構面の設計は梁の設計と考え方が似ています。
柱を支点にして梁がかかっています。
柱と柱の距離(梁のスパン)が離れれば離れるほど上からの力が加わったときに、
梁が大きく曲がります。その大きく曲がった断面を「梁せい」といいます。
それと材種により強度が決まってきます。
このように水平構面で置き換えると、
耐力壁が並んだ耐力壁線との耐力壁線との間にあるのが床(水平構面)です。
地震力(横から)の力が加わると床が曲がっていきます。
梁せいがこのときで言う床の奥行のことです。
例えば、このような建物を建てたときには
X方向に対しては耐力壁線のスパンが短く、奥行もあり安全ですが、
Y方向に対しては耐力壁線のスパンが長いのにも関わらず奥行が少ないので厳しくなります。
このような長細い建物の場合は真ん中にも耐力壁線を設けて、
スパンを短くしていくと余裕ができます。
例えば、吹抜けや階段は穴になるので、
床を確保するためにも配置に気を付けなければなりません。
吹抜けと階段を重ねて並べてしまうとY方向の地震力が働いたときには、
それに耐える床が小さくなります。
そこで吹抜けと階段を少しずらすだけで、
吹抜けに対する床や階段に対する床が確保できるので厳しくなくなります。
そのように、耐力壁の間隔や奥行を考えながら階段・吹抜けをどこに配置するか考えていきます。
以上が水平構面の考え方です!