老紳士

今日、分譲目的の土地を仕入れるため、
地主さんと面談をしてきました。
私はその方とお会いするのは始めてだったんですが、
あらかじめアポイントを取って伺いました。


御自宅では私達が到着するのを待っていて頂けたようで、
10分程前に到着しましたが、
すぐに表に出て迎えて頂けました。
私が聞いていた地主さんは、
年齢が82歳位ということでしたので、
かなりご高齢なご老人という先入観をもっていました。


ところが、出迎えに出てみえた方は、
背筋がビシッと通ったカジュアルな出で立ちの紳士でした。
一瞬息子さんかな と思ったくらいでしたが、
話される内容からご本人に間違いないと思いました。
ご本人はまず非常に記憶力がいいこと。
土地の資料や気になるチラシなどをスクラップブックとして
しっかりと整理してみえることなどから、
「この方は只者ではないな!」と瞬時に察知しました。


自己紹介と概略の打ち合わせの後、
現地を見て歩きましたが、
その地主さんの歩き方や説明の仕方にはただただ脱帽しました。
とても80歳を越してみえるとは思えません。
外に出て分かったんですが、
髪の毛もうっすらとナチュラルな茶色に染めてみえるんです。(多分)
(白状しちゃいますが、私も染めてますので何となく分かります。)
男が言っては何ですが、色気があるんです。


ひととおり打ち合わせが終わって、
私自身どうしても聞きたくて 聞きたくてしょうがない症候群 が押さえきれなくなって、
「〇〇様は現役の頃のご職業は何をなさってみえたんですか?」
と聞いてしまいました。
「私は名古屋でサービス業に携わっていました。」
「やっぱり!姿勢もいいし、品もおありになるので … 。」


サービス業、接客業ならうなずけます。
実際の職業は次回に聞こうと思い、それ以上聞きませんでしたが、
私の中では、松坂屋か丸栄の『デパートマン』だろうなと勝手に決めていました。
(名鉄系とか近鉄系ではない老舗のデパートです。)
それだけ、カジュアルだけれどその服装のセンスや
立ち振る舞いに品があったんです。
私もこういう風に年を取りたいと思ったほどです。


それぞれの人の人生の送り方で老い方も違ってきます。
職業や生活水準でも違ってくるでしょう。
でも、ものの考え方によって人生は大きく変わると思います。
今更遅いかも知れませんが、
私もいい年の取り方がしたいと思わせた地主さんでした。
この契約が成立したら、
必ず「どこのデパートにみえたんですか?」
と質問しますので必ず報告します。
楽しみにしておいて下さい。




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