中国人実習生

当社には3年前から中国人実習生が2人います。
GDPが世界第2位(今年日本を抜いて第2位になりました)の
経済発展の目まぐるしい中国ですが、
その富を享受できているのはごく一部の方達です。


場所によっても違いますが、
殆どの労働者は多い人で日本円にして月に2万円~3万円の月収です。
農村部に至っては年収でそのくらいだそうです。
ですから日本を含め海外で仕事があれば
どんどん働きに出ていきます。


そんな方達が2人当社に来ているわけです。
当社での仕事は宅地造成でのブロック積みであったり、
マンション管理の中の清掃業務であったりと
どちらかというと難しい作業ではありません。
しかし、必死に覚えて会社の役に立ちたいという気概があり、
色んなことをやらせて下さいと申し出てきます。


1年目は日本語を覚えるのに精一杯ですが、
2年、3年と経つと当社社員との呼吸も合い出し、
彼らを当てにするようになります。
しかし彼らが日本に滞在して仕事が出来るのは3年なんです。
そう、息があって必要な存在になった頃に中国に帰国しなければならないんです。


今日は、2人の中国人実習生のうちの トウさん という方のお別れ会でした。
帰国日は19日なんですが、
仕事は15日までとしましたので、
最後に打ち上げでご苦労さん会を催した訳です。
所管は土木工務部だったので、
工務部長に何処か美味しいものでも食べに連れて行ってあげるように提案しました。


ところが、トウさんに何か食べたいものを聞いたら、
BBQをリクエストされたそうです。
そうなんです、当社の5月のボランティアの後にやる
社員BBQ大会には彼ら中国人実習生も参加させていたので、
どうもその味と雰囲気を気に入っていたようなんです。


それで、今日3時から土木工務部が中心となって準備し、
土木監理部も参加して送別会をやったわけです。
3年は本当に早いものだと感じました。
3年前全く通じなっかた日本語も、
今は何とか通じるし話せるようになっています。


日本の習慣だと言って 餞別 と書いたのし袋を渡したら、
キョトンとしてましたが、
「何となく分かります。 ありがとうございます。」
と言って非常に嬉そうでした。


約2時間ほどの静かな送別会でしたが、
彼は大変感動して息を詰まらせて話をしていました。
「日本に来て良かった、皆さんお元気で…」
 
再会出来ることがあるのか無いのかわかりませんが、
また、再会出来たとしたら絶対に感動すると思う送別会だったと思います。





 

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