問責決議可決

今日、野田首相への問責決議が野党の賛成多数で可決した。
決議に法的拘束力はないそうですが、
過去の例を見ると野党は国会での審議を拒否し、事実上空転する。
今回の問責決議で不可解なのは自民党の動きである。


自民党は、消費税増税の件で民主、公明の3党合意をして、
例え野党であっても、日本の将来を考えた場合、
必要な法案は、是々非々で決めていくという力強い決断をした。
消費税増税に賛成か反対かは別にして、
私は、この姿にやっと『決められる政治』が始まった。と安堵したところでした。


ところが、今年度の赤字国債発行法案の可決もせず、
自公両党を除く野党7会は派が提出していた問責決議
(国民の多くは今も消費増税法に反対と指摘したもの)
に賛成してしまったのである。


今年度の予算は通っていても赤字国債発行法案が可決しなかったらどうなるのか?
日本の法律では、税収の範囲内で支出することが決められているので、
本来借金をしてまで支出をしてはいけないことになっています。( ← 当たり前ですね。)
それが、経済変動や景気対策で国債を発行しても
支出を確保しなければならない時のために、
この法案を出して国会の決議の上で借金をするわけです。
(現在は、毎年この法案を可決して国債を発行しています。)


なんせ96兆円の予算のうち税収は46兆円しかないわけですから、
足りない分は借金するしかありませんよね。
今回この赤字国債発行法案が棚上げされると、
38兆円の赤字国債が発行できないそうです。
その分、予算の執行が出来ないということになります。
地方交付税などの支払いも延期になるわけですから、
地方公共団体の中には、とんでもなく困っているところがあると思います。
本当に日本のことを考えているのか本当に疑問です。


自民党は、「問責可決を優先した。」と言っていますが、
それなら格好つけて3党合意なんかしてはいけません。
野田首相の口車である「近い内に国民に信を問う。」という曖昧な言葉だけで合意をする。
つめが甘い! と思った方は多かったと思います。
しかし、一度合意をしたんなら最後まで、サポートして下さいよ。
自民党は結果を取ったのでしょうが、
私は、プロセスとしては最悪だと思います。
一度公言したことを、どんな理由があろうと簡単に撤回しないで欲しい。

その点、今回の公明党の対応は分かりやすかったですね。
私は、民主党の党首選挙も自民党の党首選挙もあまり興味がありません。
私は、今の日本の政治が心配です。
ちなみに私は、現在自民党の党費を払っています。

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