中国出張(2)  中国には中国のやり方がある

今回の中国出張には私の方から希望した場所が1箇所ありました。
それがここです。






何処だと思いますか?
これマンション分譲のショールーム(モデルルーム)なんですが、
これは日本のダイワハウスがやっているんです。
全体計画が模型で展示してありましたが、
マンション棟の方は工事もかなり進んでいました。


ダイワハウスは、中国に進出したくてしょうがなかったそうですが、
政府の規制でどうしても独資で工事施工をすることは出来ないそうです。
そこで考えたのが不動産を購入して、
中国企業に建築をしてもらい、
それを分譲販売していくという方法だそうです。


日本では、マンションデベロッパーが普通にやっていることですが、
それが中国では簡単なことではありません。
まず根本に、土地の所有権は国にあります。
その上で、土地を買うということは、
その土地の70年の使用権を買うということだそうです。
まず、日本の企業はそこに躊躇をしてしまうそうで、
その先に進めないそうです。


また、良い土地の情報は政府と密接な関係を作らないと入って来ないそうです。
ちなみに大連市の地価は50万~100万円/坪 (中国に坪表示はありません)。
この地価で70年の使用権?
それも日本の企業が購入に踏み切れない理由の一つのようです。


かなり高い感じがしますが、
2~3年前は1/4位だったそうです。
ですから、中国人の富裕層は土地、マンションを投資対象として、
どんどん買っているんです。
最近は、一人2棟しか所有出来ないという規制を掛けたらしいのですが、
家族名義で買ったりと抜け道は一杯あるようです。




日本式の超豪華な内装のモデルルーム


価格を聞くとビックリされる方もみえると思いますが、
ここでは、平均的な90m2の物件価格は、20000元/m2位だそうです。
中国の物件価格は、設備(電気、給排水配管配線、機器)及び
内装工事(間仕切りも)無しの価格です。
つまり、スケルトン状態(壁を見ても、天井を見ても、床を見てもコンクリート剥き出し状態)
で売買します。
内装は、買った人の経済力に合わせて
お金を掛けるのが中国式だそうです。(これ中国全土何処に行っても同じ商習慣です。)


ちなみに1元=15円でこの物件を計算しますと
90m2×20000元×15円/元=27,000,000円 となります。
スケルトンでですよ。
投資物件としてどうですか?




ショールームの入り口には、
売約済み表が貼られていましたが、
(赤い薔薇の花が売約済み)私の受けた印象からすると、
販売開始して数年経っている割には、
あまり良い売れ行きではないように感じました。


分譲地の前には、路面電車の駅があり、
地下鉄の駅が出来る予定もあるという立地で、
隣には総合病院まであるという日本では最高の場所です。
ところが、その立地にはちょっと問題があるそうで、
理由は、日本と中国の文化の違いだそうです。
さて、何だと思いますか?

そうは言ってもダイワハウスは凄い!!!
是非とも頑張って欲しいですね。

つづく

ショールームで私たちとお話しませんか?

ショールーム Rakurashie